三輪山のオレンジ犬

yo-en2018-11-05

 近鉄鶴橋駅から桜井線に乗り三輪駅へ。
 去年の秋以来、二度目の大神神社へ参拝してきました。白蛇神様が姿を現すという古大木に、参拝者は御神酒や卵などお供えし、神妙にお参りしておりました。
私も白蛇神様にご挨拶をと、具体的なお願い事はせずお護り下さいとだけ念じました。


 さて前回は大神神社から山野辺道を辿って纒向までのコースを歩きました。
 今回の目的は、以前気になりつつ寄らなかった龍神神社と、無人売りの美味しい干し柿(早かった)、素敵な山野辺の紅葉、それとせっかくなので三輪素麺を食べる事です。
 滞在時間は3時間弱だったので、奥まで行けなかったけど強烈なパワースポットで、今回も良いパワーを戴いてきたと思っています。
 それは帰りの電車で、ふと何気に窓の景色を見やると、すうっと雲の合間から後光が差し、じわーんと身体が暖かくなるのを感じました。


 話は変わって、狭井神社では三島由紀夫さんの石碑を見つけました。まるでバッタリ初対面となったが心の準備もないので挙動不審となり、ニタついてモジモジその場を離れない変な人になっていました。

 そして実は一番気になるのは、捨てられながらも道中行き交う人を見守るような何か訴えているオレンジ犬だったりするわけです。
 (オレンジ犬の写真はTwitterに。この道中の写真と共に即席で俳句風に詠んでいます。こんな風に気が向くとツイッターにアップしているのでフォローしてね)
https://twitter.com/AnnyrinYo

うたうこと、心の内

yo-en2018-10-31

うたうこと、うたづくり〜私の場合〜心の内


 うたづくり。感化されてこんなのできちゃったとか、まあその時はそういう気分だった的なもの、時に実験的になって変な歌を作ってみたかったり...。最初は無我夢中で作っていても途中で(あれ?私どこに向かっているんだあ?)と余計な事を思う時は熱中してなくて大抵うまくいかず、ボツになる事しばしば。スムーズにいった時はいい。


 私、最近シンガーソングライターかなあなんて、思っている。最近うたうことを追求してばかり。全然歌を作ってないから肩書きが浮いているけれど、それに捉われず、あろうとなかろうと影響されない自分になりたいから、肩書きは戒めにしてる。


 私のオリジナル曲。世界観がバラバラになっている。数少ない中から、まずオリジナルを選曲し、それに合わせたカバーを選ぶ事になる。まとまりあるライブを心がけているから、セットリストによって、初めて聞くヨーエンの印象が様々で違うだろう、そこはジレンマ。じゃあどうすればいいのかと試行錯誤してるのね。すぐに答えが出ないので、もうそれ自体を楽しまなくちゃって。失敗することもあるよ。
 そしていつか思われたい、YO-ENというのはそういうものだと。


 うたうこと。歌に込めてある魂の放出みたいに私は感じている。なんていうのか、歌の魂をすくい上げて、歌に寄り添い、私の心と体を通して、私自身が感動したい。そうすればその感動を人に伝えることもできるんじゃないか。その空間で感動の波動が渦巻いてみんなで一体になりたい。そんな風に思ってる。
 

 だから自分の曲であろうと、人のカバーであろうと、私の魂が震えるという歌じゃなきゃ嫌だ。私はうたいたい、夢をかなえる為にはどうすればいいのか、考えて今まで色々悩んだ。
先に手段を色々考えれば考えるほど、私の考える歌の本質と離れる気もする。難しいね。だから歌って深いんだね。


 ギターは相変わらずだけど、カバー曲のレパートリーは色々増やしたから、歌いたい曲多くて。ライブの成功を決める重要なセットリストは、本当に悩む。もう決まるまで落ち着かない。大きなライブが先に決まっていると本当持久戦状態。


 というわけで、またYO-ENは何をグダグダと書き出したのかと思ったでしょうが、告知が目的でございまする。私のその成果を聴きに、是非ともオリジナルライブに来て欲しいのです。皆様、応援どうぞよろしくお願いいたします。


(超おすすめ!近日ライブ!)
これ!
12/12(水)東京東村山市 音楽酒場 すなふきん
『YO-EN LIVE with mi-sa』
18:30〜22:30 charge\2500+1drink       
〒189-0013 東京都東村山市栄町2-19-25 2F
電話090-3590-7691(※営業時間内/水〜金19:30-24:00/土日18:00-24:00 /月火定休日)

最新ライブスケジュール

yo-en2018-10-23

▪YO-EN LIVE 最新スケジュール▪

<2018/12>
11(火)東京下北沢 TOMBOY 19:30頃〜投げ銭

12(水)東京東村山市 音楽酒場 すなふきん
   YO-EN LIVE with mi-sa
   18:30〜22:30 charge\2500+1drink       
   ★音楽酒場すなふきん
   〒189-0013 東京都東村山市栄町2-19-25 2F
   予約☎090-3590-7691(営業時間内)
※水〜金19:30-24:00/土日18:00-24:00 /月火定休

14(金)茨城 笠間市 久野陶園
   YO-ENと水戸で出会った愉快な仲間たちのライブ

15(土)茨城 水戸市 スナックちよ子 戸室企画
   『〜唄とギターとYO-ENな夜〜』
    YO-EN/the thomas(戸室 健太郎)/アンナ・マレェ
    18:30 open 19:00 start
投げ銭(ドリンク別途)
    茨城県水戸市泉町3丁目2−11 
   

16(日)茨城 水戸市 乗馬クラブ Winds
   YO-EN / まだかバンド

19(水)大阪 スペイン風居酒屋 グラナダ YO-ENワンマン
   19:00open 20:00start
   charge\1000+drink
   http://granada.bopoji.com
   大阪市北区神山町8−14日宝東阪急レジャービル4F

27(木)愛知 春日井 高蔵寺 カフェ花音 ティダ企画出演予定
   ※詳細後日

<2019/01>
19(土)東京 四谷 荒木町 スナック秋田ぶるうす 
   YO-ENワンマン
   19:00open 19:30start
   charge\4000(飲み放題、つまみ付、カラオケ付)
   東京都新宿区舟町4-1 メゾン・ド・四谷2F
    
21(月)東京 赤坂見附 イベントスペース インディアン・サマー
   YO-ENワンマン
   19:00open 19:30start
   charge\4000(飲み放題、スナック付)
   東京都港区赤坂3丁目9−15第2クワムラビル3F 

26(土)東京 国立 ギャラリービブリオ
   YO-ENライブ 昭和歌謡SP <第五章>
   https://www.facebook.com/events/270923933770428/
   大感謝!満席御礼!キャンセル待ち受付中です!

31(木)大阪 ミュージック・スポット&カレー 燈門
   YO-ENワンマン
charge \2500
   客席はカウンター席のみです。(席数10〜13)
開演時間後日記載
   

写真は先日展示会『太陽の塔』へ行ったときに撮影(撮影可)
ほぼ等身大の岡本太郎さんが「打って打って打ちまくれ!」と勝手に想像し奮い立つ私。

最後のフィリピーナ

yo-en2018-10-17

「 オフェリア」
 日本に出稼ぎの、うちのBarに住み込みで居た、最後のフィリピーナ。

 追憶。16歳、いつものように夜更かししたある晩のこと。
 「ママがぁ、ママがぁ」と大粒の涙を流して、階下で泣き叫ぶオフェリアの声がして階段を降りると、四つん這いになったオフェリアに掴みかかろうとする我が母を見た。
 売上に無理して飲む酒に、酔いつぶれて焦点の定まらない母の虚ろな表情がネジくれている。
 酔って父に掴みかかる事は数回見たことあるが、こんなのは初めて見た。慌てて父が降りて来ると、オフェリアは父の腰に手を回し「パパァ、パパァぁああ」としがみついた。
 私は状況がつかめず立ち尽くすだけだったが、父の腰にしがみつく女を目の前で見させられ、その瞬間だけオフェリアに嫌悪を感じた。

 母は更に猛り狂い掴みかかろうとするが、足元は頼りなく、我武者羅に振り上げた弱々しい拳は、オフェリアの腰の辺りをかすっただけだった。
 するとオフェリアは更に甲高い声をあげて「痛ぁぁぁいぃぃ、パパァぁぁ助けてぇぇ」と父に手を差し伸べ、慌てて父も手を伸ばしオフェリアの腰を確りと掴み上げた。
 その時の私が直視したのは薄地のドレスから伝わる肉のヒダに食い込んだ父の指先だけだった。そして次に母の形相。

 なおも掴みかかる母。オフェリアにしがみつかれ思うように静止できなかった父はイライラして、状況もわからず一方的に、母に強烈なビンタをしたので、ヨダレを撒き散らしながら母は倒れた。
 顔を上げると鼻からは血がタラタラ流れ、まるで心臓をナイフで突かれたようだった。

 その場面はそれ以上思い出せない。
 ただあゝ優しく微笑むオフェリアは美しかった。健康そうな小麦色のしっとりした肌、知的そうな張りのある額や頰には艶があり、幅広の二重瞼に青いアイシャドウが神秘的だ。ふっくらした締まりのいい口元に朱色の口紅がよく似合い、黒い髪、黒い瞳のオフェリアは歴代のフィリピーナには無い気品があった。

 そしてオフェリアは、うちに来た最後のフィリピーナだったと思う。なぜ今にして思い出したのか、強烈なエピソードを置き土産にして帰ったフィリピーナはまだいるというのに。お陰で沈んだ1日だった。
 胸が詰まるのは母のこと。母がぶたれた時、駆け寄って守ってあげなかった。なぜなら私の手はオフェリアの肩にかかっていたのだ。酔った母の事だから忘れていてほしい。
 父は思い出すことがあるのだろうか。
 そんな事はあまりに多すぎたあの時代だが。
 

ピンク映画池島監督作品エキストラ出演

yo-en2018-10-04

 ピンク映画の巨匠 池島ゆたか監督の新作『冷たい女 闇に響くよがり声』に、主演女優の成宮いろはさんの友人役エキストラで、ちょこっとだけ出た。
関東ツアーの合間に面白半分に挑戦したが、ただ32歳の友人役で衣装は自前でお願いしますという事だけしか聞いていなかった。
 一番若見えする自前ワンピースを着て撮影場所に集合すると、簡単に説明をうける。撮影は同窓会の帰り道、主演女優と女友達数人で2次会にカラオケをしようと盛り上がるシーンだ。現場へ向かうと細かな指示は無く練習を2回程して、すぐさま本番。
 内心パニクった私はすでに変なモードではしゃぎ過ぎていたが、それを尻目に他のエキストラさん達ときたら練習とうって変わって本番凄い(カメラに写るわよ的な)、焦ってパニクった私も負けん気スイッチが入って、監督の言われるまま驚くほどキャピキャピ(死後ですけど)してしまった。
 32歳という呪縛に、若くしなければ!と逆に元々精神年齢の低い私が、女子校生のようなはしゃぎっぷり。(ああ恥ずかしい)
 しかしこれも噂の池島監督マジックか!監督の人柄もあって場は終始和やか。あっという間の撮影で変にカメラを意識することも無く無事撮影終了。流石だと思った。

 さて、これについては、お誘いしてくれた国立ギャラリービブリオの十松さんのブログに面白おかしく詳しく書いてありますので是非読ん下さい。

http://d.hatena.ne.jp/banka-an/20181003

横尾忠則のセール品

yo-en2018-09-28

先日、神戸の王子動物園の近くにある横尾忠則近代美術館へ行ってきた。
「在庫一掃大放出展」とタイトルを挙げ、今まで日の目を見なかった作品群を展示している。
横尾さん自身は、ゴミ溜め展みたいだと自虐的にいっておられるが、1980年代の作品は特に自分の作風をどうするか悩み迷って色々と実験的に試作しているのが伺える。
それらには(もがき)という美しい青春を感じる。評論家から心無い酷評も受けても、自分の道を一心に探す。しかも決して頑なでなく柔軟に。
画家自身のユーモア、ゆとりさが、いい具合に作品に溶け込んでゆくために、必要不可欠な横尾さんの1980年代。
自分に照らし合わせて思えば、単純な憧れで弾き語りをしてみたいと、縁も所縁もない未知の世界へひとり飛び込んで11年。
私の弾き語りは古びた昭和のジュークボックスのアナログレコードの曲のようなのかしら、新しさも若さもないのよと、打ちひしがれればまた立ち上がり、シンガーソングライターでもオリジナル曲だけが自分の表現世界じゃないわと強固な呪縛が溶けてようやくこの地点。
巨匠も然り、迷って当たり前なのだ。
それを「決める」のは早まらず誤らず、もっと言えば意識せず「自然に任せる」と言い聞かせるこの頃である。

燈門ライブ終了

yo-en2018-09-24

9/20のミュージックスポット「燈門」のYO−ENワンマンライブは無事終了致しました。
いつも応援に駆けつけてくれる暖かいファンの方々、そして遠方からお泊りでライブまで足を運んで下さったり、一曲でも多く聴きたいとわざわざ仕事を早く切り上げて来てくれた方もいらして、本当に嬉しいです。
どうもありがとうございました!
写真はライブに聴きにいらした佐々木さんというプロカメラマンに撮っていただきました。
私は斜め下からの表情が好き(人にも言われ)なのですが、人物写真はお任せの佐々木さんは、斜め上からが良いとの事。
この見上げた表情は指示のもとですが、顔というは、角度によって変わりますね。
私も素人ながら自分なりに綺麗に撮れる工夫はしていますが、自分の死角となる顔は自分では分からないですね。

また遠方から来て下さった滋賀県在住の吉野さん。
初のライブ体験が、私のライブなんだそうで、3連載で詳しく臨場感溢れるライブレポートを書いてくれました。
文才もあって、すっきりとして、読みやすいです。是非読んでみてくださいね!(^^)

http://tanukitei.seesaa.net/



明日は愛知県春日井市の『花音』でライブです!是非に〜!
◆9月25日(火)花音4周年記念ライブ出演
ナベジ(g.vo/スランキーサイド/東京)
YO-EN(vo.g)
附柴亜弥(vo.g)
open18:30/start19:30
charge¥2,500
愛知県春日井市高蔵寺町2丁目48−2