血の歌とは

歌えば泣いてしまうだろう。
私には6年前に作って歌えなかった歌がある。
当時の悲しみをそのまま吐き出して作った歌、決して悲しみを乗り越えて出来た歌ではない。

引っ張り出して3年前に改訂を試みるも、http://d.hatena.ne.jp/yo-en/20120910 
根本的な所を改訂してしまい、ピッタシこない。
傷は癒されたのか内心わからないが、この曲は嘘のない歌にしたいと思った。
あの時の私の血と同じだからだ。



アジサイの花の散る頃』


久しぶりね あなたの前に 私は来たの

白い部屋の シングルベッドが 
痩せたカラダ 大きすぎるようで

アンモニアの匂いと 傍らの聖書が
似合ってないよ 似合ってないよ



あなたは手を取り 絞り出すように 私に伝えた

お前の性格 とても好きだから 
それでいいから 上手くやりなよって

あなたの息子には 泣かされてばかりでって
言えなかったよ 言えなかったよ

 
雨はこんなに冷たい....



アジサイの花の散る頃 
いつも思い出すでしょう
あの日 最後につぶやいた 私の名前を

悲しい唄にも 光はあるから 私は歌うの 
解き放つ言葉 唄にして
あなたにさよなら

           作詞作曲:YO-EN



このお見舞いで最後のお別れになると思っていた。
数日後に離婚届を出して、親族の内、私だけお葬式に行かなかった。
葬式に出られない訳を、自分と娘に言い聞かせるように、正当化する理由を探していた。
行かない選択をして、当日は無神経な程、無関心を装ってしまっていた。
ぞっとするほど非情なまでに....。