明日香村

yo-en2018-06-06

【奈良明日香村】欽明天皇聖徳太子を巡る
近鉄吉野線の飛鳥駅で下車し飛鳥歴史公園館の前を通ると職員さんに声をかけられた。
国蝶オオムラサキが孵化したので見ていかないかと言うので、それじゃあ折角なのでとそうっと小屋に入る。
一坪ほどの網小屋に国蝶が二匹、それほど大きくない。オスは羽を広げると綺麗な紫色が見えるが、メスは黒い。どちらも閉じているときは美しくは見えず、白や黄色のモンシロチョウが蝶のイメージという私のような者は、蛾と間違えそうだ。
写真を撮り始めると、職員さんが指差して、サナギと幼虫だよと教えてくれた。
これからどこへ行くの?
猿石の方へ。
それならこの道へ行けばいいと教えてもらったルートは車も走らず快適だ。
それにしても真夏日で照り返しが強く、日傘をさしても日差しが目に痛い。しばらく歩くと、こんもりとした丘が見えた。
欽明天皇の古墳だ。風一つない静かな古墳池には、六月の青々とした森を映し出し、なんだか時間が止まっているように感じた。
その横に吉備姫王の墓がある。吉備姫王とは、欽明天皇蘇我堅塩媛との間の第六皇子(桜井皇子)の王女で、皇極天皇孝徳天皇の母でもある。
その墓の脇にひっそりと時の守護神のような猿石がある。
その猿石から叡知を少しでも与えてもらおうと暫し瞑想。
続いて、鬼の俎・鬼の雪隠〜天武持統天皇陵〜亀石〜橘寺のコースを決めてハイキングだ。午後には少し雲が出てきた。
聖徳太子誕生所の別格佛頭山、橘寺を参拝し、飛鳥時代の石造物である二面石とご対面。
右善面、左悪面と呼ばれ、我々人間の心の持ち方を表したものと書かれてあり、真っ向すぎて一瞬ドキリとする。
どんな人でも二面性がある。それが人間だ。二面石は、悪い面を治しなさいと言っている訳ではないのだろう。すべてのものは見る角度により二面性(または多面性)があり、どちらが良いも悪いも、受け側次第である。お前の信念も二面性があるのだから、他の信念も理解し、争いのない世にしなさいと言っているのだと思った。
聖徳太子御誕生所の石碑の横に、こんな歌碑がある。
『世間の 繁き假ほに 住み住みて 至らむ國の たづき知らずも』(巻十六ー三八五〇)
(訳)うるさい仮住まいのような人の世に住み続けていて、これからどんな様子の国へ行きつくのかも分からない。
こちらも真っ向から立ち向かっている。
二度目のドキリだった。


<今月のライブ>
6/18(月)大阪本町 ミュージックスポット『燈門』
2マンLive <出演者> YO-EN / 森薫
open 18:45 charge 2500円
大阪市中央区瓦町4-4-14 日宝ニュー本町ビル1F
Tel.06 -4708- 8844
tomon.koukishi@gmail.com
http://www.tomon-osaka.com/…/action~mon…/request_format~json
6月梅雨のシーズンですが負けないぞ☆