夏目漱石 『道』

yo-en2018-06-13

梅雨の湿気にやられたか、数日ナイーブになっていた私の心。
人の心は放っておけば簡単に弱くなるご時勢だ。
そんな時に読みたいお気に入りの何冊から、今朝はこの言葉で元気をもらった。


漱石「こころ」の言葉 夏目漱石 (矢島裕紀彦編)文春新書

何かに打ち当たるまで行くということは、学問をする人、教育を受ける人が、生涯の仕事としても、あるいは十年、二十年の仕事としても、必要じゃないでしょうか。ああここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたははじめて心を安ずることができるのでしょう。安易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首をもたげてくるのではありませんか。すでにその域に達している方も多数のうちにはあるかも知れませんが、もし途中で霧か靄のために懊悩している方があるならば、どんな犠牲を払っても、ああここだという掘り当てるところまで行ったらよかろうと思うのです。(『私の個人主義』)



『我が道は、簡単に目の前に現れるものじゃないのだけは確かなこと。悩むだけ悩んで、悩みながらも進んだらいい。』(YO-EN)
『過ちなら気づけばそれでいい。自分の歩む道さ、誰が決めると言うのさ。』(YO-EN『夕焼けの道』)