ヨーエン、ホーチミン1日目

yo-en2012-02-02

 ホーチミンの上空、飛行機内はムンとしてきた。

 ホーチミン市(旧名サイゴン)は北緯10度45分、東経106度40分、湿度75%、2月の平均気温は33度の熱帯気候。日本から飛行機で約5〜6時間、時差はマイナス2時間。

 入国後まもなく、空港で待つホテル行きのバスに乗り込んだデミとワタシは、窓から見える喧噪な街の景色に心浮かれてへばりつき、注意事項を説明しているガイドの話が耳に入らない。やがてバスはホテルに到着。

 『HOTEL NEW WORLD』は五つ星の老舗高級ホテル。
ワタシ達は早期申込みの特典により、そこのエグゼクティブルームに泊まれたの。
 早速、荷物を置くと、一般客は入れない(ふっふっふ)ラウンジに出向く。ラウンジは、飲み物やナッツやクッキーが、いつでもサービスで頂け、夕方には、フルーツ、オードブル、軽食、各種お酒まで頂けるの。
ワタシは4種の生ジュース(オレンジ、スイカ、ドラゴンフルーツ、パイナップル)がお気に入りで、滞在中、水代わりにがぶ飲み。

 すこしばかり、今後の日程確認をした後、ホテル近くのベンタン市場に出かけた。
 ここは全て値段交渉。そんな所に、まだベトナムの金勘定に慣れていない二人は、日本語で気さくに話しかけてくるベトナム女に、いっぱい食わされてしまった。
 ベトナムコーヒーを試飲している内に、コーヒー豆250gを30万ドン(1200円)、そんな高額とも気づかず買わされてしまったの。しかもお釣りまで言いくるめられ、もらえず仕舞い....。(頭の中は???でいっぱい)×2
考えようとするが、女が質問攻めで余地なく、かつ、スリに気をつけろとアレコレと注意を促すので、猜疑心も薄れてしまう。友達の店にも強引に引っ張って連れて行き、相場より倍高い(後で気づく)アオザイを売りつけられ、結局、デミ購入ト相成リ撃沈ス。

 女にだまされた事を悟った二人は、夜のレストランの料理に、何度も『美味しいね〜♪』『楽しいね〜♪』とバカ連呼し、悔しさと気恥ずかしさを、ハイテンションで誤摩化すはしゃぎようだ。

 ホテルの室内は、冷房を効かせても湿度は高く、ベッドのシーツは生乾きのように湿っている。(デミはシーツ交換を日本人スタップに要望するが、交換されたシーツも×)

 疲れた身体を横たえると、すぐに眠りについたワタシは金縛り?のような変な夢を見た。
両足膝下がウズウズしたかと思うと、グイ〜ッと左に引っ張られるの。それは、ベットサイドの縁をつかんでも、腰まで浮いて身体ごと持っていかれてしまうほどの、すごい引力。
 デミに助けを求めても声が出ない。このままでは何か得体の知れない暗闇に引っ張られて一環の終わり。(くうう〜!負けてなるものか〜!おまえなんかに絶対負けない〜!)←心の叫び。ドラゴンボールの悟空のごとく体中のエネルギーを溜め込み、力一杯に必死で叫んだ一言は、『カメハメ波〜』ならぬ、


       『おんどりゃ〜〜〜!!!』


 あまりにハッキリと叫んで出た大きな寝言に、一瞬で目が覚め、身体も解放された。
 インド人も、デミも、ビックリ!!!
『どうしたん?大丈夫?〇〇さんとケンカしてる夢でも見たかと思った。』※ 〇〇は相方

 ........はあ、まあ、ケンカ、激しいけどさ。



次回は『ヨーエン、ホーチミン2日目』だよ。