八木重吉と私の旅

八木重吉という詩人を知らずにいた私が、偶然手にした八木重吉詩集。

重吉の感性に心から共感し、特に気に入った詩には、自ら作曲し歌いたいと自然に思うようになりました。まるでそうすることで、重吉と同じ視線で同じ世界観に浸れるかの如く、貪るように次々と曲をつけていきました。そしてそのあと私に訪れた幸運は、漫画家つげ忠男さんのイラストと楽曲のコラボだったり、今夏の東京ツアー中に起こった感動的な出来事だったりするのです。

 

その感動的な出来事とは、東京ツアー中にありました。

同行した十松さん(ギャラリービブリオ館長)が、詳しく丁寧に書いてくれてますので、下のリンク先を絶対にお読みくださいませね。↓↓↓

 

ameblo.jp

 

さて上記の記事にあるように、出向いた教会で八木重吉について熱く語り合うという場面で、牧師様に「あなたは詩が好きなのですか?それとも八木重吉が好きなのですか?」と語らいの終盤に問われました。

どういう意味か戸惑い直ぐに答えられず、狼狽えて上手く答えたか疑問ですが、こんな気持ちを伝えるこができたと思います。

「私は八木重吉の感性が好きだ」

「研ぎ澄まされた感性で、誰の心にも響く意味深い愛のある言葉を選び抜く能力も」

「ことばの韻や美しいリズムも心地がよいし」

「今までは、絵画を観るように、詩集を手元に置き、それぞれに感慨深くふけってみたが、これほどまでに私の心を掴んで離さない詩というのは、やはり八木重吉がすば抜けている」と。

 

私の話を聞いた牧師様の目は、先ほどよりも暖かな瞳になった気がしたのですが、帰りの車の中で十松さんが、「ヨーエンさんの気持ちが通じたと思います」と聞いて良かったと一安心しました。

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私と十松さん

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私、天利牧師(前)、小林さん(後)