ヨーエン、ホーチミン2日目、その2

yo-en2012-02-05

 ヨーエンの足取りは意気揚々。
バイクや車が、アリの行列のように行き交う難関交差点を、地元民より早く渡れると、一人喜んだ。うるさい客引きも、上手く交わせるようになり、本当に楽しくなってきた。
 次に目指すは、バイン・セオ(葉っぱに包んで食べるベトナムお好み焼き)の有名店『バイン・セオ46A』
バイクの運転手に住所を見せて値段を聞くと、乗車一回5万ドン(200円)で成立した。(相場は市内で2万ドン←後で知る)
バイクに股がり、ビデオ撮影や、鼻歌を歌ったりと、はしゃいでいたら、バイクがUターンを繰り返し、やがて停車した。
そして運転手は番地を指差して、その店はもう無いと言うの。(るるぶ情報版2010年11月1日初版発行紹介の店)それで、別の店に行くなら、ホテルに帰るまで計3回乗車するから全部で15万ドン(600円)ほしいと言うのね。腑に落ちないけど、もう面倒くさいし、OKして別の店まで行く事にした。
 ハンさん(写真)という運転手が連れて行った店は、小綺麗な店で、地元客で一杯だった。ハンさんにメニューを見てもらい、バイン・セオと揚げ春巻きとビールを注文。お目当てのバイン・セオは、あっさりしずぎで、期待したほどではなかったが、ジュース一杯で待たせているハンさんが美味しいか?と聞くので、美味しいよ!と応える。
 明日、市内を貸し切りでエスコートするから電話をくれというハンさんの携帯番号を手渡されると、バイクはホテルに着いた。
 夜8時。デミの帰った形跡はあったが、部屋には居ない。プールに居るのだろう。食べ過ぎたお腹の肉をつまみながら、水着の用意をする。


 心地よい夜風が吹いている。プールの水は少し冷たいが、25Mも泳げば、身体は火照る。
 青いバスローブ。サイドテーブルの小さな明かり取りでは詩集は読めない。
 相変わらず、ひっきりなしに鳴るクラクション。ヤシの葉が揺れる。
 盲目に泳ぐ西洋女性がひとり。デミは居ない。どこに居ても金星はひとつ。


 次回は、『ヨーエン、ホーチミン3日目』だよ。